定年を前に老後を心配して資産運用を考える日々
長生きしたら資金が足りなそうなので、投資の勉強をして退職金の資産運用で食いつなごうと考えるオヤジの日々をつづります。FP(ファイナンシャルプランナー)を名乗る息子が一応指導員です。
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立会外取引
▼またほりえもん問題に関係ある話題を選んでしまいました。

▼株式の取引には大きく分けて2つの方法があります。市場内(取引所内)と市場外です。市場内とは、東京証券取引所や大阪証券取引所などの公の場で株式を売買することです。当然ですが上場された銘柄しか取引できません。

▼市場外はそれ以外です。上場されていない株式は全てこの取引によって売買されています。店頭取引などがそうです。証券会社の窓口に行って、「非上場の○社の株券を欲しい」というと、証券会社はどこかから調達して売ってくれます。自社で持っていればそれを、なければ他社に電話して「欲しい人がいるので売ってくれ」といったやりとりがなされます。あ、調達できない場合もあるので必ず売買が成立するわけではないです。

▼また別に取引所を通さなくても株券を持っている人の所に行って、「これください」でも構いません(相対取引)。これも「市場外」取引の一形態です。面倒なのと、株券を手元に置いている人が少ないのでやらないだけです。

▼少し前に戻ります。市場内取引には「立会取引」と「立会外取引」の2つがあります。「立会取引」は通常の取引、つまり9時~11時&12時半~15時の間(ザラ場)に行われるものです。で、「立会外取引」はそれ以外に行われている売買ということです。H9年に解禁されました。

▼通常大口の注文を捌きたい時、市場で直接やりとりするのは面倒かつ価格形成に影響があるため、この方法がとられます。買いたい人と売りたい人があらかじめ相談しておき、一定のルールで取引を成立させます。ポートフォリオをやりとりするためのバスケット売買や自社株買いに、大変便利です。

▼別に珍しいことではありません。気にしている人はあまりいないようですが、個人投資家もその内容を確認できます。マーケットスピードの「投資情報」ー「立会外・場外情報」でほぼリアルに見られます。実はこれ、結構使えます。

▼機関投資家がある銘柄を大量に買うとき、ここにその形跡が残る可能性があるからです。買い手が証券会社に対し「○○の株10万株欲しい」というと、ブローキング部門は市場で調達します。しかし流動性に対し欲しい株数が多いと、いっぺんには買えません。買えても高い買い物になる可能性があります。そうならないために証券会社はコツコツ買い集めて、最後にまとめて立会外で機関投資家に渡すのです。

▼持ち株が理由もなく順調に値段を上げているとき、そのウラに機関投資家のような大口の買い手が潜んでいることはよくあることです。その買い付けが終了し株価が下落に転じるシグナルが、立会外取引実績に表れることがあるのです。頻繁に銘柄を乗り換える人がチェックするのは骨が折れますが、こだわりの銘柄をずっと見ている人は参考になるでしょう。
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テーマ:お金を運用して殖やす - ジャンル:株式・投資・マネー

転換価格(下方)修正条項付き転換社債
▼一般的に、MSCB(Moving Strike Convertible Bond) といって恐れられています。結論を先にいえば、持ち株にMSCB発行の報道あらば、とにかく一旦売りです。株主にとって倒産の次に怖いといってもいいでしょう。つい最近でライブドア、少し前で三菱自動車などが発行しました。

▼転換社債型新株予約権付社債(CB)は社債(借用証書)なのですが、その保有者が望むならば、あらかじめ決まった価格(転換価格)で株式に変更できる商品です。株式への転換が行われると借金を返済する必要がなくなるので、発行時に決められる転換価格は時価よりも低いことが多いです。転換して市場で売却すれば、利子収入よりも大きいキャピタルゲインを獲得できます。

▼基本的に新株の発行を伴う資金調達が行われることは、既存株主にとってネガティブ材料です。その会社の収益構造が変わらなければ、一株あたり利益(EPS)が低下するからです。言い換えれば1株の価値が下がるので、それに必要なだけ市場での株価も下落すると考えるのが妥当です。

▼(普通の)CB発行は、将来的に発行済み株式数が増える可能性が高いので、新株発行と同様に既存株主にはネガティブです。ただ考えようによっては、調達した資金の有効活用でよりよい会社になることもあり得ます。ですから将来性の高い会社がCB発行の発表を行うと、短期的に株価は下落しますが、結構短期間で元に戻ったりします。

▼CBの転換価格は、よほど発行額が多くなければあまり株価動向に影響ありません。転換価格より時価が低ければ転換せずに、社債として利息をもらえば良いからです。多かった場合でも、転換価格より安い株価になる可能性は非常に低いでしょう。しかしMSCBは違います。

▼CBの持ち手は、社債額/転換価格の数だけ株を手に入れることができます。よって手に入る株式数は買った時点で決まっています。一方、MSCBはこの転換価格が変わるケースを想定しているので、できるだけ(当初転換価格を超えて)時価の安いときに転換すれば手に入る株数が増えるのです。

▼これを悪用(?)してボロ儲けする方法があるため、MSCBの発行は嫌われます。持ち手がMSCB発行会社の株を空売りするのです、徹底的に。すると株価が下がって空売りによる利益が獲得できるだけでなく、安値で株に転換すればたくさんの株券を手にすることができる訳です。

▼MSCBは持ち手にに非常に有利な商品です。一般的には経営難で資金調達に困った会社が発行します。今世間をにぎわせているライブドアの場合は、経営難で発行したとは思えませんが、短期での株価急落はこの構造からみて避けがたいものでした。

▼ちなみに普通のCBは、ミドルリスクミドルリターンの金融商品として、一般投資家も購入できます。なかなか面白い商品なのですが、ここのところやや流動性に難があり、現在はあまりお勧めではありません。またの機会にご紹介します。

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裁定取引(新装前バックナンバー)
  
   ■知っておきたい用語たち■   裁定(さいてい)取引


▼前回申しました必ず勝てる投資方法がこれです。教科書的に説明しますと「本来同じ価値(価格)であるべきものが、何らかの理由で異なる価格である時に、安い方を買い高い方を(カラ)売りして、その値鞘(ねざや)を稼ぐ取引」方法です。英語でアービトラージといいます。

▼例えば、近所のガソリンスタンドでハイオクガソリンが120円/Lで売られています。すぐ近くに高速道路のサービスエリアがありそのスタンドでは同じものが125円/Lであったとします。そのとき近所のガソリンを買い、サービスエリアのガソリンを空売りする。簡単に言えば安いガソリンを仕入れて高く売れるところに持っていけば必ず儲かるという単純なことです。

▼実際にはガソリンを勝手に持ち込んで売る事はできませんが、その舞台が自由に取引できる市場である場合にはこのような取引が可能です。一般的なのは日経平均株価と、その先物の取引です。日経平均に属する株は東京証券取引所で、日経平均の先物は大阪証券取引所と、全く異なる市場で売買されています。ですからある瞬間に、同じ価値のはずが2つに不合理な値差を生じることがあります。そのときこの裁定取引を仕掛けると、決済日迄には必ず儲けがでるしくみです。

▼この手法で証券会社は一定規模の利益を出しています。ヘッジファンドの戦略でも最も基本的なものです。ただ個人投資家が行うのは困難です。数千万規模で行わないと、値鞘が小さすぎて手数料負けするのが主な理由です。

▼これによく似た手法に「ペアトレード」「鞘とり」「ロングショート」などと呼ばれ、広義の裁定取引にいれられるものがあります。同じ価値ではないが、2つの商品の価格差に適正レベルがあると想定して、それよりも差が開いたときに裁定と同様の売買を行って利益をあげる取引です。

▼近所のガソリンスタンドではこれまでハイオクとレギュラーの値差が10円であったとします。あるときレギュラーガソリンを使用する軽自動車に大ヒット商品がでて、日本のレギュラーガソリンが不足。レギュラーの価格が高騰しました。このブームが一過性のものであるとすると、結局もとの10円の値差にもどる可能性が高い訳ですから、ハイオクを買ってレギュラーを空売りすれば、あるタイミングで利益が期待できます。

▼ヘッジファンドで最も多用される戦略で、狭義の裁定と異なり一定の研究が必要ではあるものの、異なる商品間であるため比較的大きな利幅が期待できます。商品先物の世界では灯油とガソリン、金とプラチナ、株であればトヨタ株と日産株、メガバンク株同士などがあげられるでしょうか。

▼油種でいえば、ベースである原油価格が高騰しようが下落しようが、2商品間の値差に着目しているので関係ありません。マーケットニュートラル戦略などと言われます。この戦略をとると物の値段に無関心のまま、儲かると見ると大量の資金を投入します。すると過大な資金流入で一般人の生活に影響があるほど物資の価格が高騰したりします。乱高下した方があるべき価格差から離れることが多くなり、この取引の収益チャンスが多くなると考えられるためです。ヘッジファンドにある悪いイメージの原因はここにあります。

▼とはいえ利益確保にはかなり優れた戦略です。値動きの荒い商品先物取引では、素人がこれ以外の方法で投資するのはかなり危険です。もし、買いや売りのみの取引を勧める営業マンがいたとすると、バクチを勧誘していると思ってください。もしくは投資資金が少なすぎて、裁定取引を勧めても必要な手数料をぶんどれる余裕のない零細投資家みなされ、ナメられてると思ってかまいません。

▼もちろん2商品間の値差は過去のデータをもとに計算されたもので、将来にわたって有効である保証はありません。売買手数料は通常の投資の2倍かかります。元本割れが嫌われる一方、収益も狙いたいという贅沢な要望のある変額年金保険や投資信託に、この戦略を取り込んだ商品が登場していますので覚えておいてください。

▼いずれにしても金持ち・暇持ちに向いた手法ですね。実際に株式投資で活用している方もいますが、手間の割に期待収益率は低くなります。率ではなく絶対額で勝負できる1億ほどの資金を手にしたときに、あるいは役に立つかもしれません。


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プロフィール

ヤス

Author:ヤス
もうすぐ定年で老後はのんびりしようかと思っていたら、甘いと脅されてます。仕事を手伝いながら勉強しています。つましく暮らせば大丈夫と思うのですが、なにしろ長生きの家系なもので少しだけ心配です。趣味はゴルフ。



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